とん🐟の日記

ほぼ備忘録☺

ジレンマ

ある方

経験から看取りの時期がそう遠くないのではと

感じてご家族にかかりつけ医から何か言われていないかと確認した

「昨日連れて行ったんですが特に何も言われず

薬だけ貰って来ました」との事だった自分の意志で食べる事が出来なくなっていた

目を開けることもほとんどなく

脱力した父上を車椅子に乗せて30分歩いて

通院したというご家族

それもいつもの薬がなくなるからという理由で

 

最期にどう過ごして貰いたいか

どこでどんなふうに看取りたいか

考える時期に来ているのではないか…

 

ご家族は今の状態は一時的なもので

また治ると楽観していた


医師が何も言わないのに

医者でもなく医学的根拠を持たない私が

現実を突きつける事は出来ない


このままでは確実にその日を早め

家族の後悔も残ってしまう

どんなに頑張っても後悔はするかもしれない

でも親思いの家族にこれはあんまりだ…


普通に考えてください

人が飲まず食わずでどうなるか

薬も飲めないでしょう


一旦それだけを伝えた


結果として通院時の事故のリスクもある事を

説明した上で医師を変え、往診の手配をさせて

貰った


その後往診医から予後を説明されご家族は

言葉を失った

前医から一切説明がなかった為に頭が真っ白に

なったと往診医が帰ってから言っていた


辛い現実だが急がなければ間に合わない

親子の時間をご自分達の思うように大切に

過ごして貰いたかった

そんな思いで往診医につなげた


まだ結論は出ていない

結論はいつだって変えていいのだということも

話した


前医…

家族がきちんと状態の説明ができなかった

のかもしれない

でも典型的な状態であることは見て取れて

その病気が辿る最期は予測できるものであり

実際その通りに進行していた


そんな医者が少なからず存在する

何人も見てきた


クソ医者め…

心で呟いた

 

私が正しいかどうかはわからないけど